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- 放送日:1995年11月10日
- 脚本家:隈沢克之
ヒイロとカトルは、リリーナが完全平和を掲げるサンクキングダムにその身を寄せた。しかしそこは、決して安息の地ではなかった。世界に広まりつつある完全平和主義を疎ましく思うロームフェラ財団は、巧妙な攻撃を仕掛ける。ヒイロ、カトル、そしてノインはリリーナを守るために立ち向かうのであった。

リリーナ
「あなたたちの思うように行動してください。わたくしの一番身近にいる人たちと同じ考えになることもできないで、世界に共通の考えは生み出せないでしょう」
完全平和主義を唱え、周囲の王国の主要人たちを導いているリリーナ。しかしサンクキングダムを守るために戦うノインやヒイロ、カトルに対し、防衛のための武力保有を認めることになる。苦渋の決断であると思うが、頑なに平和主義を主張しているように見えたが、柔軟な考えも持ち合わせていたようだ。



ノイン
「こんな力があるから人は戦うことを考えてしまう。ガラス細工のように脆弱な平和にしがみつきたいから。あの方ならきっとそうおっしゃる」
平和を語っているが、綺麗事だけでは国を守れない。実際に理想を唱えるには力が必要であり、戦争中は己を守るための力を最低限持っていなければならないということが「ガラス細工」のようだなのだろう。
サンクキングダムに攻め入りたい新生OZ。その作戦のために利用されたのがその付近で戦闘を行っていたトレーズ派。サンクキングダムの国境である南部の山林に追い込まれていた。リリーナは、負傷した兵士がいるのであれば一時的に亡命者としてトレーズ派を匿う決断をするが、トレーズ派は新生OZの罠によりこの地に追い込まれたことに気づいていた。サンクキングダムに迷惑をかけまいとこの地を立ち去ることを決意するが、ヒイロがトレーズ派を先導することで、新生OZを撃退しようと試みる。
流れとしては、ガンダムWの後半の物語を理解するために一番象徴的な話であると思う。最低限自分の国を守るための防衛力が必要であるが、現時点でのリリーナの考えは全ての武力を排除する考え方である。しかし、この話の着地点として、リリーナが防衛のための武器を持つことを承諾する。初見の時からずっと考えているが「サンクキングダム=日本」として描かれているのだろうなと思いながら見ていた。
●キャラクター
- ヒイロ・ユイ(緑川光)
- カトル・ラバーバ・ウィナー(折笠愛)
- リリーナ・ドーリアン(矢島晶子)
- ルクレツィア・ノイン(横山智佐)
- ドロシー(松井菜桜子)
- パーガン(中博史)
- ドクターJ(稲葉実)
●モビルスーツ
- ウイングガンダム
- ビルゴ
- エアリーズ
- リーオー
- トーラス(サンクキングダム仕様)




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